2016年06月11日

ムジナモと二酸化炭素

発酵式二酸化炭素発生装置をムジナモに使っている。

じわじわ出て、ぷくぷくと気泡が上がってしまうだけだから、どれだけ二酸化炭素が水中に溶け込み、効果があるのか半信半疑ではあったが、結構、効果がありそうだ。

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底に腐葉土とピートモスとが沈んでいる、水は茶色。他の生物はほとんどいない。

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条件は同じで、二酸化炭素を添加しているバケツ。

明らかに、生育に違いが出る。
このまま放っておくと、1のバケツは、ほぼそのままで増えもしなければ消滅もしない。
しかし、2のバケツは、どんどん増えて、ムジナモは2重3重になるほど増える。

底に、腐葉土やピートモスを沈めておくと、それらから細菌の作用で、色々な気体が出て、二酸化炭素も出るのではないかと思っている。そしてその二酸化炭素があれば、ムジナモは勢いよく育つと思っていたが、人工的に添加した方がさらによく育った。

腐葉土とピートモスの量が少ないか、炭化していないので効果が少ないか。
宝蔵寺沼のように、
「9mの泥炭層を通り抜けてくる地下水」
は、再現できないなあ。

しかし、ここでの関心事は、
泥炭層を通過してきた地下水の、どんな成分がムジナモに良いのか。
枯葉や苔が堆積した水の、どんな成分がムジナモに良いのか。
という2点である。

水草水槽を管理したことのある人なら常識ではあるが、二酸化炭素添加は、当然である。
普通に温室で植物を栽培する場合でも、二酸化炭素を添加すると良く育つ。
ようするに、今の大気の二酸化炭素濃度は、植物にとっては低いのである。

だから、二酸化炭素を添加したらムジナモが良く育つからといって、ムジナモが二酸化炭素を好むということではない。
ここでも、人工的にムジナモを増やそうとする場合と、自然環境でムジナモが育つ環境とは手段が違うということが自覚される。

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2016年05月24日

ムジナモ 自然と人工

ムジナモを増やそうとするときに、二つの側面がある。

兎角、人工的な環境で増やせる環境を、そのまま自然界で再現したら、自然界でもムジナモが復活すると短絡的に考えてしまいがちだ。

しかし、人工的な栽培環境で増えるのと、自然界で生き残っていける条件とは、全く別である。

バケツに栄養塩を入れ、phや、酸素と二酸化炭素、酸化しやすさ、水温、日照、などなどを調節してやり、他の藻や微生物の増殖を抑えたり取り除いたりしてやれば、いくらでも増やすことができる。

しかし、自然界にそんな環境は存在しない。
自然界のムジナモは、多くの他の動植物に囲まれて生き抜いている。
人工的な環境では、一株から数百まで増えることができるが、自然界では、1シーズンで、数十かもしれない。大きく育つことができなくても、小さいままで殖芽を形成することもできるから、その年には恵まれた環境になくても、次の年にかけて殖芽をつくることもできる。運悪く浮上できない殖芽は、そのまま水中深くで殖芽のままで耐えることもできる。

ムジナモが消滅しない鍵は、何度も主張しているが、落葉の堆積と泥炭層である。泥炭層に接している湿原か、もしくは、泥炭層を通過してきた地下水が涌き出ているような沼であれば、ムジナモはしっかりとした葉茎を形成することができ、他の藻に負けずに成長し続けることができる。たとえ食害にあっても旺盛な成長力で消滅することはない。

他の動植物に囲まれていても、それらに負けない葉茎を形成できる条件、それは、泥炭層を通過してきた地下水がある沼、あるいは泥炭層に接している沼、落葉が厚く堆積している沼である。

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これは、5リッターほどのバケツに、3分の2以上がピートモスと腐葉土、水深は5センチほど。
センニンモが勢いよく育つ。クロモも育つが大きくはなれない。
さまざまなアオミドロ、藻。
サカマキガイ、モノアラガイ、ミズマイマイ、ヒル、さまざまなミジンコ、が入っている。
普通であれば、藻に覆われてムジナモは消滅するとか、ミジンコやサカマキガイにかじられてムジナモは無くなってしまうとか思われるところであるが、ムジナモは、しっかりとした葉と茎と捕虫葉とを形成し、ミジンコを捕っているのも確認できる。
このような環境では、サカマキガイなどの殻は、固くしっかりしたものになる。クロモも白化することもなくしっかりと育つ。

すべてが健康的である。
おそらく、湖が形成され、そこに動植物の死骸が堆積し、湿原になった場所に適応した動植物たちなのであるろう。さらに、氷河期を乗り越え、寒冷な場所に適応しているのかもしれない。センニンモが、春先に芽を出し、初夏にはもう殖芽を形成するのをみると、そう憶測するのが正しいと感じる。ムジナモも、高温になりすぎると調子が悪くなり、途端によわよわしくなりミジンコにかじられて小さくなっていってしまう。

人工的な環境で、爆発的に増やそうとするのと、自然界でムジナモが生存し続けられる環境とは、全く別であることが理解できた。
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2016年05月23日

盥のムジナモ

カイミジンコ、アオミドロ、タヌキモ、ばかりが優勢となり、それらを取り除いた。

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ムジナモは、60個くらい。一か月前からほぼ倍になった感じではあるが、さらに2倍くらいにはなっていてほしかった。アオミドロとカイミジンコが増えすぎた。

すこしタヌキモも残した。

そして、一番悩むところは、この状態なら、またカイミジンコが増えてムジナモを食べつくしてしまう。

アオミドロ、タヌキモ、などを残して、ムジナモだけが食べつくされるのを防ぐのではあるが、またムジナモよりも優勢になってしまわないようにしたい、量が難しい。

カイミジンコ対策として、メダカと、スジエビを投入。これも量が少ないと効果はないし、入れすぎるとメダカとスジエビがムジナモをかじってしまう。これも量が難しい。

ただ、環境が適切なら、お尻をかじられつつも、前へ成長していくので、食害を怖れるよりも環境をムジナモに適したものにする方に注意を払いたい。

水温、沈めたピートモスと腐葉土の状態、日の当たり方、栄養塩、などを注意したい。

トンボが卵を産んでくれたら、ヤゴはムジナモをかじらずにミジンコを食べてくれるので歓迎したいところではあるが、そう希望通りにはいかない。

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2016年05月19日

イトトンボ 

ムジナモ水槽から、イトトンボが羽化した。

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飛べるようになったら、外へ逃がしてあげよう。
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2016年05月15日

ムジナモと泥炭湿地

ムジナモは、落葉や葦などが堆積した、「腐植栄養湖」もしくは、泥炭層が厚く堆積した上にできた湿原などに適応した植物なのだろう。

水は、酸性、貧栄養、細菌やバクテリアも少ない。普通の植物ではちょっと厳しい水質でも生きていける。
逆に、他の植物が良く育つことができる水質であると、苔や藻に覆われてしまい、ムジナモは優勢となれない。

泥炭層を通ってきた地下水が涌き出ていたらなお良いのだろう。
宝蔵時沼でも、地表を覆っている土を取り除くと、下層の泥炭層が水に触れることができ、水質が改善され、ムジナモは、勢い良く育つ。

宝蔵時沼では、底の土を掘り上げ、刈り取った葦を沈めることを毎年行うと良いだろう。
彫り上げ田だったころのように、稲わらも底に沈むようだと良いのかもしれない。

水質は、タンニン、フミン、硫黄、などの泥炭層、腐植植物由来の独特なものがあるだろう。
酸性、貧栄養、ゆえにプランクトンも少なく雑菌も少ない、ミジンコによる食害も少なくなる。食虫植物であるから、もちろんミジンコを捕獲し自身の栄養にするのではあるが、ミジンコが多いと、捕獲するよりも自身が食べられてしまう方が多くなり、ムジナモは優勢となれない。

ミジンコは食べるがムジナモは食べない動物、たとえば、メダカなどの小魚、ヤゴなどの肉食の水中昆虫などが共生できていると良いかもしれない。

ムジナモがミジンコを捕獲できる頻度は、人間で喩えると時々食べられる御馳走くらいで良いのだろう。

泥炭層ゆらいの水質についてもっと詳しく知ることができたら良いのになあ。
何がいちばんムジナモに効いているのだろう。

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2016年04月26日

ムジナモの環境

前にも同じことを書いたが、ムジナモが良く育つ環境は、底に枯葉や葦などが堆積し、さらにその下は泥炭層になっているような沼である。
 さらには、底の泥炭層を通ってきた地下水が涌き水となっていたら、なお良いかもしれない。

さて、知人の家のムジナモの盥。
ふわふわの藻に覆われて、腐ったホテイアオイが沈んでいた。

ふわふわの藻に絡みつかれながらも、ムジナモもタヌキモも、負けずに育っていた。

もしかしたら、このふわふわの藻に包まれることで、ミジンコなどに食べられてしまうのを防いでいるのかもしれない。それでも、ムジナモ自身の成長も妨害されてしまうけれど。

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あまりにふわふわの藻が多いので、丁寧に取り除いた。腐ったホテイアオイも数個残して取り除いた。

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ふわふわの藻を取り除いた後の状態。完全には取り除けない。こんな状態でも、藻に負けずに育つと思う。

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少しかき混ぜたら、殖芽のままのムジナモが浮かんできた。5個ぐらい確認できた。
気温が上がっても、落葉などがかぶさっていて浮上できなかった殖芽は、発芽しないで休眠したままなのである。そして、運よく浮上できたら、その時から芽を出し成長を始めるようだ。

すごい! ムジナモすごいぞ。
気温が上がったらやみくもに成長を始めるのではなく、浮上して初めて成長を開始する。
水温と日光とがそろわないと発芽しないのかもしれない。

今日はまた、ひとつムジナモについて発見があった。(^o^)/
posted by ta meta ta at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ムジナモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月24日

ムジナモが良く育つ環境について

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良く育っている。
このバケツは、底に昨年から使っていた腐葉土とピートモスが厚さ5センチぐらい堆積していて、ミジンコ、アオミドロ、サカマキガイなどが入っている、というかかってに増えている。ミジンコは放っておくとカイミジンコが優勢となりムジナモを食べてしまうので、メダカを一匹だけ入れて昨年の暮れから半年くらい退治させていた。いまはメダカは出してしまっていない。残っていたミジンコをムジナモが捕食している。また逆にムジナモがかじられているだろう。水の色は、透き通っていて、茶色く着色している。そう、おいしい紅茶のようです。けっして珈琲ではありません。黒く濁っていはいない。

昨年から気が付いていたことではあるが、腐葉土やピートモスは、ネットに入れて沈めるよりも、そのままバケツの中に入れて、3センチぐらい堆積させる方がムジナモは元気にそだつ。それはそれは、勢いよく育つ。

何種類かのバケツを試しているが、このバケツのムジナモは、全体に大きく、捕虫器官もしっかりしていて、色も濃い。

ネットに入れる場合とそのままの場合と、違いは何だろうか。
ネットに入れると、ネットの中の方は、嫌気状態になるだろう。水や気体もほとんど循環しない。
そうすると、細菌やバクテリアの活動に影響があり、さらに発生する物質も変わってくるだろう。
ムジナモにとっては、堆積物は底に沈んだ状態にしてふわふわと漂い水が循環し、あるていど好気状態となり、それに適した細菌類が活動する方がよいのだろう。しかしまだ、何がどう作用して何が良いのかなどの仕組みは解らない。

腐葉土とピートモスは、昨年から使っているいわば「でがらし」が良いのはなぜだろう。
買ってきてすぐは、栄養塩が多すぎるのかもしれない。またタンニンなど、葉に含まれる養分が強すぎるのかもしれない。
別の要因は、腐葉土やピートモスが、水に浸かり1年ほどたつと、炭化しはじめ、なにかの養分がムジナモに良いのかもしれないし、その性質の変化が、さらに微生物に変化を与え、ムジナモに適した環境を作り出しているのかもしれない。

振り返ってみると、宝蔵寺沼は、「彫り上げ田」であり、その前は、葦が堆積した泥炭層の湿原だったのであろう。そして田んぼの肥料としてあえて葦や藁を刈取り水中に沈めていたのかもしれない。
また、たのムジナモが良く育つ沼は、周りは極相林に囲まれており、沼の底は落葉が厚く堆積していることだろう。

ムジナモが良く育つ環境とは、
枯れ葉、水苔、藁、葦、などが水中に堆積して、数年たった環境。
さまざまな、細菌、バクテリア、微生物、植物がいる、多様性に富んだ環境。
であると思う。

宝蔵寺沼と比較すると
宝蔵寺沼には、もっと周囲に樹木を植え、枯葉などが水中に落ちるようにする。
彫り上げ田でしていたように、イネや葦などを水中に沈める。もちろん、浅くならないように、掘り下げることも同時に行う。
これらのことが、今までには足りなかったのではないか。

こう書くと、アオミドロが発生する、アオコが発生する、カイミジンコ、サカマキガイが発生する、腐敗する、などなど思われるかもしれませんが、極端にそれらが増えてしまえば別ですが、あるていどそれらがあっても、ムジナモは元気に育っていきます。増えすぎたなと思ったら、人間が手で取り除いてやる程度で大丈夫です。苔に覆われたムジナモも環境が良ければ、苔に勝ってどんどん増えていきます。メダカを入れるのも一つの手段です。サカマキガイ退治には、モノアラガイですが、モノアラガイは直接ムジナモを食べます。
ひとのストレートヘアのようなアオミドロも増えますが、増えて塊りになったら取り除く程度で大丈夫です。
薬品を使うとか、歯ブラシでムジナモからそぎ取るとか、そんなことはしない方が良いです。
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posted by ta meta ta at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ムジナモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月21日

ムジナモとカイミジンコ

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このように、全体は青々としているのに、細く小さくなってしまう場合は、カイミジンコの食害の場合がある。
捕虫器官は食べられ、細い枝も食べられて、どんどん小さくなっていく。それでも茎などは青々としている。

栄養や温度が適切でなかったり、他の藻が障害になっている場合は、茶色くなったり色が抜けてしまったりするので、明確に区別できる。

それにしても、たくさんの種類のミジンコを入れて置いても、カイミジンコが優勢になってしまうなあ。
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2016年04月20日

スジエビ 育つかな

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トウヨシノボリの稚魚を育てるのはできた。
結局、自然の状態に近づけていけば、稚魚は多く生き残るようになる。

室内の平衡水槽と自然の湖沼とでは、一体何が違うのだろう。
陽射しかな、生物の多様性かな、何かな。

スジエビは、トウヨシノボリよりもさらに難しい。
自然界では、いくらでもいるというのに。

さて、二匹のメスが卵を抱いている。そろそろ生まれるかな。
45センチ、近くの沼の再現の水槽。
サカマキガイ、モノアラガイ、ヒメタニシ、ミズマイマイ、小さいゲンゴロウ、ケンミジンコ、カイミジンコ、ヒル、ヒドラ、イトトンボのヤゴ、など。
アナカリス、クロモ、センニンモ、ウイローモス、アオミドロ、ホテイアオイ、など。

カイミジンコが増えてしまうのは、よくあることなのだが、どうしてかな。
メダカを入れたら、カイミジンコなどは減るだろうけれど、スジエビの子まで食べてしまうだろうな。

5月19日 孵化しました。一か月かかった。

スジエビのゾエアは、親に似ているのですね。何匹育つかな。
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2016年04月18日

ハムスター チャタテムシ

ハムスターが巣箱の外に出て寝ているので、珍しいなと思い観察をしていた。

とても痒がっている。
落ち着かない ← いつものこと。

巣箱の中を観てみると、ひまわりの種の殻と、糞と、ちり紙でいっぱいだ。
思ったよりも食料の蓄えは少なくて、ほとんどが種の殻と糞。

そして、チャタテムシがうようよいた。
もしかしたら、ダニ、ノミ、シラミ、などもいるのかもしれない。

ということで、本当は地下型の巣箱の中の物を大量に出してしまうのはご法度ではあるが、小さな虫の大発生で、落ち着いて寝ていられないほどであれば、しかたがない、全部きれいに出してしまった。
 できたら、水洗いをして乾かして元通りにしたいところではあるが、巣箱のない状態で数日も過ごすのは別の負担になるだろうと思いしなかった。それでも、巣の中が激変してしまうことはかなりのストレスだと思う。

案の定、巣箱には入らずに、上で寝ている。
あいかわらず、痒がっている。

もしかして毛が抜け替わるのかもしれない。
まあ、様子を見よう。

それにしても、食料の貯蓄が少ないのには驚いた。けっこう食べるのですね。
買い始めた頃は、巣箱の中にいっぱいに餌を蓄えていて、傷んだり虫が涌いたりしそうなので取り除くくらいだったのに。
posted by ta meta ta at 02:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ハムスター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする