2009年04月06日

ぬまは、ヌタ 湿地のこと

沼は、「ぬま」という古代語に「沼」という漢字を当てたもの。

「ぬ」という一文字で湿地を表す。そこに、空間や場所を表す「ま」を付けて、「ぬま」かも。

「ま」には、黒くドロドロしたものの意味もあるらしい。「ぬ」も「ま」も共に、沼の意味かも。

あるいは、「ヌタ」から訛って、「ヌマ」かも。
ぬかる、仁田、沼田、なども同じかな。

まあ、どちらにしても、大昔の日本語が由来の言葉のようだ。



結論しても良いだろう。

池と沼の違いは、大きさや深さ、水質、河の流出入、植生、人の手が加わったかどうか、などは、まったく関係ない。
 ただそう呼ぶようになったから、そう名付けられた、というものである。
 さらに、西と東に、その名前のつけ方に顕著な傾向が認められ、「沢」と「谷」と同じような結論が導き出せる。



だから、かっぱも深さも関係ないんだってば。
(大昔の人が、水深や透明度を調べて、ここは沼と名付けよう、ここは池と名付けようなんて、したわけがない)あせあせ(飛び散る汗)

おしまい手(パー)

と思いきや、先行研究がありました。ぴかぴか(新しい)

なんだ、自分の発見ではなかったのねえ。当たり前か。

安部清哉氏の諸論文、ジーニイで検索して読んでみて。

たとえは、
「関東における日本語方言境界線から見た河川地形名の重層とその背景」リンク
國語學 54(3), 101-116 ,20030701
posted by ta meta ta at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 池と沼の違いについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

池は、海外由来か

沼と池の違いについて、自説を証明したく、色々調べていた。

作業仮説は、
「むかし、日本では、「ぬま」ということばを使っていた。後から入ってきた人々が、「いけ」という言葉を使って広まった。滋賀県あたりを境に、西ではほとんど「いけ」に置き換えられた。東では、「いけ」と「ぬま」が混在するようになった。」

これは、「谷」と「沢」との考察とほとんど同様の事態である。

谷が、朝鮮由来の言葉であるように、池も朝鮮由来であることが示せたらよい。

調べてみた。

これといった論文は見つけることができていない。

しかし、傍証ではあるが、「いけ」という言葉は、韓国語由来の言葉であると言えそう。
 でも、なんとも。
「池」が稲作文化と共に入ってきたという説もあるが、これも確かではない。(稲作用に灌漑工事をしたものを「溜池」とか、「池」とかいったという説。だから、「池」というと、「人工的」というニュアンスが感じられる人がいても、あながち根拠のないことではなさそう)


では、次に、「ぬま」が、縄文語からつくられた言葉であると示せたら良いわけだね。
今までの引用文献
posted by ta meta ta at 17:13| Comment(1) | TrackBack(0) | 池と沼の違いについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

多々良沼の不思議

多々良は、タタラで、蹈鞴だ。

近くには、「胡」という地名もある。

赤城山麓の南面は、「鉄」「渡来人」を連想させるものが多い。

しかし、このあたりは「沼」が多い。渡来系なら、「池」で統一したいところだ。

「多々良池」、、うーむ、しっくりくる。

なぜ、「多々良沼」 なんだexclamation&question


なにげなく調べたら、山口県に「多々良池」があった。さすが山口県、「池」です。
posted by ta meta ta at 01:59| Comment(1) | TrackBack(0) | 池と沼の違いについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

漢字文化圏では池は沼より好まれた、かも。

池という漢字を大陸から来た人たちが好んで使ったという証拠がないといけない。

また「いけ」という「音、ことば」の由来もはっきりさせたい。

中国では、沼よりも池の方が良く使われた例を示そう。特に、日本に漢字が入ってきて影響を及ぼしたものに、仏典がある。幸いに、ネットで検索が出来る。
『大正新脩大藏經』の第1巻から第85巻までの全テキストのデータベース
SAT

沼を検索すると、1500ぐらいヒットする。人名やわけの解らぬ語録を省くと、「池沼」という言葉で出てきて、「沼」単独ではほとんど使われない。

次に、池を検索すると、7000ヒット、沼と違うのは、池単独で使われていること。

以上の結果から、水の溜まったところをさす場合、池を多く用いて、漢文の字数を合わせるときに「池沼」などとした。

サンスクリットの元の言葉は、「hrada」であり、梵和大辞典では、「一面の水、水たまり、湖、ときとして海、訳例として、池、泉池、水、河など。」とある。仏典では、「池」という訳語が一般的だ。
Monier willams の 『sanskrit-english dictionary』では、「pool,lake,など」

中国では、池が沼よりも好まれて多く用いられたといえそう。

漢字の解釈は、池は、長く伸びた水たまり、沼は、曲線の水たまり、(藤堂明保漢和)ということだけれど、この説明では解決にならない。池は「ち、ぢ」であり、沼は「しょう」であるから、漢詩を作るときの平仄にあわせて、どちらも使っていただろう。


不完全ではあるが、大陸から来た人々は、「池」を「沼」より好んで使った、ということが言えそう。あるいは、今のところ否定されるような事柄は確認されないと言えそうである。

では次に、「ぬま」とう言葉が、縄文とアイヌに由来する言葉であることを示すことが出来たらよいのだが。
アイヌ語で沼は「と」とか言うらしい。リンク北海道

山、浜、沼、、、ま?、海、丘、かわ、みずうみ、いけ、???

あと、「いけ」の由来もね。晴れ


韓国に「牛浦沼」を発見。有名な湿地らしい。

中国には湖は多いみたい、池もまあまあある。沼は見つからなかった。
簡体字が読めないもうやだ〜(悲しい顔)
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2009年04月05日

西の方の「沼」情報を求む

九州、四国、中国地方の、「沼」情報を知りたい。


小さい沼で、地図には載っていない情報とか。

「今は池と名付けられているが、昔は何々沼だった。」とか。

「今はダム湖になってしまったけれど、昔は何々沼だった」とか。

あー、知りたい。



posted by ta meta ta at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 池と沼の違いについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

池と沼の違いについて

池と沼の違いについてまとめましたので、こちらをご覧ください。
池と沼の違いについて



沢と谷のように、日本の東西で分布の違いがあるのではないかと、少し調べてみた。

まあ、関東なら、赤城山の大沼、小沼、沼田の丸沼、菅沼、尾瀬も沼だね。五色沼も。
埼玉には、これは池っぽいだろうという水たまりにも、何某沼なんて名前が付いている。


上高地の「大正池」は、この名前が定着する前は、大正湖とか言われたりしたらしい。リンク
そういう例もある。
むかし沼だった所が埋め立てられて、名前だけ沼が残っているところもある。そして、沼の付く地名は、圧倒的に東に多く、西に少ない。
また、昔は何某沼だったが、改修工事をして、何某溜池とか何某貯水池などと変わったものがあるかもしれない。耕作地が少ない土地では、沼は田畑に変えられた可能性もある。


関東には、池も結構ある。

天城の「八丁池」なんて、沼とか湖とか名付けたくなるけれど。

西では、「池」が多いような印象だ。そして「沼」が少ない。

「池」は全国的に散らばっているが、
関東より西では、「沼」が少ないかも

これは、「沢」と「谷」ぐらいはっきり分けられるかもしれない。ひらめき

ダム湖と貯水池と、最近名づけられたものを除いて、どんな結果が得られるだろう。

うちの近くには、こんな池がある、こんな沼があるという情報をお教えいただけるととてもうれしい。ハートたち(複数ハート)


新潟県潟町には、池がたくさんある。山形県庄内地方?に「上池、下池」を発見、さらに北に、「数川ノ池」「大谷地池」秋田空港の周りにも池がある。山形県に「大鳥池」米代川の河口付近では沼が多い。深浦町には、池がたくさんある、沼もある。つがる市には、池と沼が混在!北海道は、沼が多いかな。

静岡磐田市に「桶ヶ谷沼」を発見

岐阜鵜沼に「翠沼」

島根県に「地倉沼」
兵庫県に「古生沼」「沼池」
滋賀県に「曽根沼」「野田沼」(彦根市)「エカイ沼」「五反田沼」「浜分沼」「野田沼」(湖北町)

宮崎県に「津屋原沼」タンボリ?人工的な沼の様だ。
池と名付けなかったようだ。潟とか、浦とか付けたくなるけれど。

千葉県は、沼と池と両方あるけれど、「堰」が多いのは始めて知った。なぜ?



参考 国土地理院 電子国土ポータル

小さい池や沼の名前が結構載っているのは、これ
Map Fan Web

サクサク動くのはこちら、mapion.co.jp池の名前も良く出ている。

作業仮説
どうやら、「池」と「沼」の違いは、面積や水深、川に繋がるかどうかの違いではなく、東と西の地域差であると断言できそうだ。そして、その地域差は、日本人論に繋がるかもしれない。
メモ
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2009年04月04日

沢と谷、カッパは関係ないよ

河川名の語尾に、「沢」と「谷」とが付くものを調べて、その地域を調べると、明らかに、東に「沢」が多く、西に「谷」が多い。

池と沼についても、誰か調べて見ると面白いかも。


ちょっとした言葉にも、民族の歴史が詰まっていますね。

中国では、「江」と「河」で明確な分布の違いがあり、河は、アルタイ系で、江は、南アジア諸語だそうだ。江って、なんとなく南っぽいよねえ。

カッパは関係ないよ。ドコモポイント

(まことしやかに、湖と沼と池の違いは、大きさであるとか深さのちがいであるとか、中の植物の状態だとか、川が流入するとかしないとか、色々言われていますが、どれも根拠が明確ではありません。同じように有名な辞書に書いてあるから絶対正しいと信じている人も多いようですが、辞書は参考程度にとどめておきましょう。)ちなみに、国土地理院の説明次項有リンク

参考、地質ニュース563号 隅田実
「日本列島における,地形用語としての谷と沢の分布--古代民族の文化圏との接点を探る」

『日本と中国』小学館 1982年 江上波夫他著pp,264-265
posted by ta meta ta at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 池と沼の違いについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする